大阪工場リキュール工房に行ってきました。
大好評の社員研修レポート。
首を長~くして待っていた方、大変お待たせしました!!
今回もしっかり勉強してきたことをド~ンとお伝えしていきます。
今年もサントリーさんでの研修見学。
日頃の行いがとぉ~っても良いのでしょう(笑)
晴天に恵まれ、集合場所の広島駅では・・・
なんと!!私の目の前をカープの選手が通り過ぎてゆくではありませんか!
握手してもらいたかったぁ~。 ミーハーですみません・・・。
そんな幸先の良いスタート。新幹線でいざ大阪に!!
あっという間に新大阪駅に到着。
ここからバスに乗り換え大阪工場まで移動です。
バスの中で上品なお弁当をいただきました。
私は満足な量でしたが、広中央店のM店長足りたのかなぁ?
途中、左手にドーム型の建物発見。
気になった私はスマホでサクサク検索・・・
おぉ~、あれが京セラドーム。もっと近くで見てみたかったぁ。
大阪の風景を楽しんでいると、目的地に到着。
見慣れた「Suntory」の文字が目に飛び込んできました。
こちらの大阪工場では、スピリッツについてのお話が伺えるとの事で、期待を膨らませてきました。
スピリッツと言われてもビールや日本酒等に比べいまひとつピンとこないですよね・・・。
スピリッツを広い範囲で言うと、ウイスキーや焼酎などもスピリッツに値します。
簡単に言えば「蒸留酒」のことを指します。
醸造酒を熱し、沸点の違いを利用して水より低い沸点のアルコールを気化。
さらにそれを冷却し液化して、元の発酵液よりも
アルコール濃度(度数)の高い液体になったものです。
日本ではウイスキー、ブランデー、焼酎を除く
エキス分2%未満の蒸留酒をスピリッツ類と分類しています。
さぁ、セミナー開始です!
浜田事務長さんより大阪工場の概要の説明をしていただきました。
ここ大阪工場は、なんと110年目を迎えたそうです。まず歴史が長いのに驚きです!
また、サントリーで最初の量産工場で、元々はワインの製造販売が始まりだそうです。
赤玉スイートワインもこの大阪工場で誕生しているそうですよ。
現在は西部の瓶詰工場として、またベーススピリッツの製造販売。
製造に関しては全国で唯一の生産基地だそうです。
また驚きなのが約130品目、180種類のお酒が製造されているそうです。
180種類・・・想像しても、パッと思い浮かぶのが10コぐらい・・・。
そんな想像をしていたら、バトンタッチで
商品開発部の鳥井さんと久保田さんより製造工程等のお話に突入。
まず、へぇ~と思ったのが原料酒は輸入しているそうです。
アルコール度数約95%ある粗留酒と呼ばれているもの。
これを4塔の蒸留機でより雑味のない、
クリアなベーススピリッツにする為に蒸留し直すそうです。
この工程があるからこそ、私たちが日々口にするお酒が美味しくいただけるのですね。
製造に関しても、これまたへぇ~~です。
リキュール原料酒の製造方法を説明していただきました。
バナナ版だったのですが、皮を手作業で剥き、四つ割りにするそうです。
世界のサントリーさんが手作業しているなんて想像すらしていませんでした。
てっきり全て機械作業なのだろうと・・・。
お仕事とはいえ、大変な作業ですよね。 頭が下がります。
時間が押している事もあり、駆け足で残りの説明を受け、
待ちに待った工場見学。 2班に分かれての見学です。
私の班は後出発。
その間にジンに使われるボタニカル(植物)を見せてもらえました。
全て乾燥させたものでした。
その中でもジンに欠かせないものと言えば、「ジュニパーベリー」
和名は西洋杜松(せいようねず)と言われ、ヒノキ科の常緑樹に属します。
その果実、見た目はブルーベリーに似ています。
私、この香りが好きなんです。なんだか心がスッキリするような香り・・・。
分かりづらいですね・・・。
なのでちょっぴり調べてみました。
ジュニパーベリーの香りの効果として「浄化」の性質があるそうです。
ネガティブな感情やわだかまりを押し流し、
清らかな心、冷静な思考力を得ることもできるそうです。
他にも体を温めたり、抗感染作用もあるみたいです。
そんなジュニパーベリーを使って作られているジンは
17世紀のオランダの薬局で“薬用酒”として販売されていたようです。
単純な私、今まで思っていたジンのイメージが変わってきました。
色々なカクテルのベースという認識でしたが、ジンそのものを
味わって飲むべきじゃない? って思い始めました。
“健康”“美容”“ヘルシー”等のワードに弱い私。
毎日少しずつ飲むと体質改善できるかもと思ったりも。 本当に単純ですいません。
ちょっと脱線しはじめちゃいました。
工場見学をお伝えするのでした(笑)
ちなみに工場内は撮影禁止の為、中の様子をお伝えできないのが残念です。
工場に向かう途中、玄関を出てすぐ真正面に約10個程のタンクがそびえ立っています。
梅酒を漬けているそうです。
ここにもサントリーさんの工夫がありました。
家庭で漬けた梅酒のように仕上げる為に、砂糖を少しずつ入れ、
そして徐々に浸透圧を上げて漬け込んでいくそうです。 ここでもへぇ~と感心。
今の時代、オートメーションという私の勝手なイメージがあったので、
大阪工場に到着してへぇ~が止まりません。
次に向かうはリキュール工房。
リキュール工房は、多彩な草根柀と熟練の技によって世界レベルの品質を備えた
色々なリキュール(スピリッツを含む)を創造する、世界でも有数な生産設備です。
中に入ると数種類のポットスチルが並んでいます。
山崎、白州蒸留所とは違い、種類の違うポットスチルが並んでいます。
果皮を漬け込み蒸留するもの、減圧蒸留するものなど。
その中でも向かって一番左端に設置されているポットスチルは
ジン専用ポットスチルメーカー、ジョンドア社製のポットスチル。
これ全て職人さんの手造りなんだそうです。
他の物と比べると表面に凹凸があります。
そしてこのポットスチルの特徴はポットの背が高い所です。
背を高くすることによって、精留効果が高まるそうですよ。
ここで一般的なドライジンの製造方法を簡単に説明。
蒸留釜にスピリッツとボタニカルを投入し蒸留。そして浸漬させます。
その後、再度蒸留することによりジンの原酒完成です。
サントリーさんのジン原酒の製造方法は、
1.まずジュニパーベリーとスピリッツを投入し、一次常圧蒸留。
2.その後ボタニカルを投入し、二次常圧蒸留をしたらジン原料酒の完成です。
二度、常圧蒸留することで、よりジュニパーベリーの雑味が取り除かれ
クリーンな品質に仕上がるそうです。
ここで色々なリキュールが誕生すると思うとワクワクします!
次の場所へ移動途中、ボタニカルの貯蔵室へ立ち寄りました。
入った瞬間ジュニパーベリーの香り。
この香りだけで、体の不調が吹き飛びそうです。
やっぱり私この香り好きです。体の老廃物が消えていきそうなので
思いっきり深呼吸していると、皆移動を始めてるじゃないですか。
待ってぇ~と思いつつ、最後にもう一度深呼吸。
皆に追いつき、次に向かうは包装棟です。
ここでは、L・S・Vラインと分かれています。
Lラインは紙パック製品、Sラインは多品種ペットボトル製品、
Vラインは瓶の洗浄・ラベル貼り。
その中でもVラインの工程は、とても作業時間がかかるそうです。
そしてここにもサントリーさんの工夫がありました。
通常ならば包装する製品が変われば衛生上ヘッドを洗浄します。
その間生産が止まってしまいますよね。
でもサントリーさんは違います。
生産数をUPする為、ヘッドを取り替えれるようにしているそうです。
こうする事により安定した供給量を確保。
この工夫で、サントリーさんの製品がより多くの方に行き渡るのです。
工場見学が終わり、
テイスティングの時間がやってまいりました!
住田屋の皆、さっきまでの表情とはガラリと変わりイキイキとしています(笑)
2017年4月4日にリニューアル発売される
アイスジンとアイスウォッカのテイスティングです。
それぞれ2タイプ発売されるそうです。
ソーダ割りなど気軽に楽しめるスタンダードタイプ37度と
柑橘味で25度の飲みやすいフレーバータイプです。
まずはそのままをテイスティング。
個人的な感想ですが、
スタンダードタイプは、すっきりしている中にも甘みを感じ、
ソーダ割りするとさらに飲みやすい!
サントリーさんのおすすめの比率は3:1。
私たちのテーブルは1:1の比率も試してみることに。
う~ん、私は1:1比率が好きですね。
次にフレーバータイプもソーダ割りにすると、
簡単に本格的なカクテルを飲んでいるような感覚に。食事との相性も良さそうです。
いまどき、手軽に飲める缶チューハイに手を伸ばしがちですが、
このアイスジンとウォッカが店頭に並んだら、是非試してください。
普段そんなに馴染みのないジン・ウォッカでしょうが自分で好みの味わいに
仕上げられる楽しみがあり、いつもの家飲みがさらに充実!!
そしてこの商品のメッセンジャーとして起用されたのが、
ジャニーズ事務所の大物歌手の方です。こちらも乞うご期待です!
ん!?たまたま目撃してしまいました。
呉海岸店店のM店長、背後にズラリと並んでいるサントリーさんの製品から、
さりげなく1本スッと取って自分のコップに注いでグビっ。
そしてにっこり笑顔。かわいい~。
次にビーフィーターのテイスティングです。
私、お恥ずかしながらビーフィータージントニックを飲んだ事はあるのですが、
このビーフィータージンそのものを飲むのが初めて。
このビーフィーター、190年以上の歴史を持つジン。
薬剤師さんの手によって誕生したそうです。
9種類のボタニカルを、蒸留前に24時間浸漬。(一般的なジンは12時間浸漬)
この特有の工程でボタニカルの香りがゆっくり溶け出し、
深みのある味わいになるそうです。
実際テイスティングしてみると、
先程テイスティングしたアイスジンに比べ、よりすっきりしています。
ですが、しっかりとボタニカルの風味を味わえると感じました。
サントリーさんのおすすめはトニック割り。
こちらも3:1の比率で。 間違いない味です!
そして私たちのテーブル、また提案されていないソーダ割りを作っちゃいました。
これも美味しい~! どちらも捨てがたい。
なのでビーフィーターを購入されたら、両方楽しんでください。
まとめ
今回の大阪工場研修で、私が一番印象に残った事は『手造り』というところです。
量産される物は全て機械なんだろうと勝手な思い込みがありました。
ここ大阪工場さんの目標である
「世界中のお客様をワクワクさせるスピリッツをつくること」
を実現する為にも、色んな工程で手作業しているのだろうと感じています。
住田屋にご来店いただけたらお分かりいただけるのですが、店内のPOPは手作りです。
手間がかかりますがそのPOPを見て、商品を手に取り
ご購入いただいた時の喜びは何とも言えないものがあります。
サントリーさんの製品に込められた思いを1人でも多くのお客様にお伝え出来るよう、少しでもワクワクしてもらえるように日々努力していきます。
住田屋スタッフ一同、ご来店お待ちしております。
最後に、今回も研修を開催してくださったサントリーさん、携わってくださった方々に感謝。
少しでもサントリーさんの商品を売れるよう、頑張ります。
以上、秀川のレポートでした。